2006年07月20日

【鑑賞】011:からっぽ

からっぽのドロップス缶何度でも振り続けてるような さよなら(田丸まひる)

からっぽの日曜日には守護霊があくびをひとつ 熟れてゆく桃(市川周)

あきらめの遠心力でからっぽになりそうな惑星のリフレイン(あおゆき)
posted by あや at 20:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鑑賞】010:桜

桜なら間に合ってます今週はロマンチストの押し売り禁止(みにごん)

Cabotに桜の写真添付する春よ1ビットもこぼれるな(あおゆき)

ぼくたちの記憶のなかに桜ってないねとわらう うんわかってる(神川紫之)
posted by あや at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月16日

【鑑賞】009:椅子

あなたには座り心地のよい椅子を用意してます三月兎(富田林薫)

「あ」の項に見つけられない安楽椅子探偵という職業のこと(青野ことり)

その椅子にわたくしBを座らせてわたくしAはしばらく夢を(星川郁乃)
posted by あや at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鑑賞】008:親

親ゆびの指紋の天気図によれば夜はしばらく明けないらしい(かっぱ)

親切なひかりを放つ信号の青に僕らはだまされている(松本響)

空色をつくるパレットとけあった二色の水彩絵の具の親しさ(五十嵐きよみ)

親愛なるきみのちいさな窓にいましずかにきみがともる おやすみ(飯田篤史)

おそろしいのです ひとの親になる私はひとの祖先になるのです(沼尻つた子)

天球の球ばかり抱くペンギンが里親として見つかればいい(滝口康嗣)
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2006年07月14日

【鑑賞】007:揺

タンポポがとまった蝶ごと揺れている僕は少しも震えていない(本原隆)

ゆすったらあなたがひとになってゆくおそろしいおそろしい揺り篭(笹井宏之)

それなのにぼくらは忘れてしまうから揺蕩わざるをえないのでした(神川紫之)
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2006年07月13日

【鑑賞】006:自転車

堤防を二人乗りする自転車の加速度数に迫る夕暮れ(富田林薫)

ハロゲンの燈色がひとり酔いどれを照らす深夜の自転車置き場(たざわよしなお)

自転車に引きずられながら帰る道 夕陽に陵辱されるがままで(沼尻つた子)

薔薇でできた自転車漕げば血まみれのふるさとはもう通話圏外(岩井聡)
posted by あや at 14:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月11日

【鑑賞】005:並

ベランダに並んで町を見下ろして引っ越しの日の夜を待ってる(新井蜜)

君となら足並み揃えていけそうな気がする君となら君となら(天野寧)

ふつつかな殺し文句をさしあげるコンビニ並ぶまぶしい夜道(田丸まひる)

三月十四日にきみの並べしいちご大福のやうな正論(そばえ)

ぼくたちは大きく口を開けて待つ  とりあえず一列に並んで(cocoa)
posted by あや at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鑑賞】004:キッチン

要するに火焙りなんだと笑ったままキッチンにもたれかかった (中村成志)

なげつけて死ぬはずだったものたちもやわらかく煮る白いキッチン(末松さくや)

キッチンの床下でねむる酒瓶のなかの花梨とあなたの手首(沼尻つた子)

唇を噛みキッチンに立ちつくすわたしの夜も欲しいならやる(わかば)
posted by あや at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月10日

【鑑賞】003:手紙

それだけは駄目だと思う事ばかり選ばれてゆく手紙をやぶる(ハナ)

雪の夜のポストに眠る手紙たち 右翼手の恋/放火魔の夢(市川周)

逝く風よ叛旗のようにあかあかと揺れた手紙も恋もあったが(岩井聡)
posted by あや at 04:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鑑賞】002:指

「もういいの?」絡めた指を撫でながら一本いっぽんもいでいく人(中村成志)

幼子は小さき指を差し延べて春つかまえると無邪気に笑う(ねこまた@葛城)

今生のせつなさがみな集まりき シャガールの青 君の指先(水沢遊美)

「守るよ」ときみが啄む指先もおんなのひとになるしかないの(田丸まひる)
posted by あや at 03:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

【鑑賞】001:風

題詠100首も続けられそうな気分になってきたので、鑑賞開始。
・自分の終わった番号を実施
・コメントはなし。作者敬称略
・好きな歌をひっそり地味に集める
「鑑賞」ってより「強奪」とか「誘拐」とかではないでしょうか自分。

ベストアングルはここです シャッター押しますと風の岬の郵便職員(文月万里)

風が吹き君が笑ったその時にどこかの星がばくはつしたんだ(なかた有希)

風を踏む全てわかった振りをして背負う荷物はまだ重いまま(にしまき)
posted by あや at 03:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2006:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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