2007年07月13日

[鑑賞]006:使

ラメ入りのマニキュア使えばこの傷もきらきらとしか痛まなくなる(小埜マコト)

使うはずないひと言を爆弾のように抱えて今逢いにゆく(素人屋)

ひとつずつ使役動詞を消しながら短い夏の夜を駆け出す(内田誠)

水晶の夜いっせいに燃え上がる天使だらけのカタログブック(西巻 真)
posted by あや at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[鑑賞]005:しあわせ

永遠を信じたふりで恋人の腕に抱かれるふふふしあわせ(五十嵐きよみ)

それぞれの部屋にしあわせある如く団地の窓にもの干してあり(西中眞二郎)

「おーい君、しあわせですか?」と看板(俺の望みは間違いですか?)(畠山拓郎)

しあわせはもういらないと言えば笑む生まれなかった僕のいもうと(市川周)
posted by あや at 19:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[鑑賞]004:限

限りある時間を知らずこの星の永住権を持たぬ我らは(yuko)

時限爆弾解除コード そんなもの可愛い色を切ればいいのよ(スズキロク)

僕向けに限定販売されていた君の値段が五万に下がる(天国ななお)

この星の制限速度守れないひとは火星に追放します(田丸まひる)

限りある卵を抱く胎として好みの体型(タイプ)を語り合うなり(クロエ)

このへんが限界だろうと僕たちが引く線を越えのびる葉桜(みち。)

門限をやぶろう 清くあるための九時の列車の切符を買おう(笹井宏之)
posted by あや at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[鑑賞]003:屋根

屋根裏に住み着いた猫の鳴き声が日ごと人間らしくなる謎(藤生琴乃)

屋根のない部屋に住んでるあの人の寝顔はポップなビニール傘だ(小埜マコト)

屋根裏にピーターパンはいるのだと信じて就活本を開く(haruko)

投げ上げたボールはきみに落ちてこい名前を屋根に何度も叫ぶ (ワンコ山田)

3階のベランダからは屋根の群れ あたしはきっと守られている(みち。)
posted by あや at 17:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[鑑賞]002:晴

スリッパが晴天、雨天をそれぞれに告げて僕らのベッドのそばに(五十嵐きよみ)

晴れてるし「おやすみ」の声は甘いし わたしこの夜とかけおちしたい(スズキロク)

晴れた日のフレンチポップス 芯にあるさみしいところは手放さないの(宮田ふゆこ)

忘れない 晴れたら私のおかげだし雨ならきみのせいだったこと(百田きりん)

晴れ空の青さよ僕は帰れない海!海!海!と叫ばせてくれ(黒崎恵未)

晴れ間からのぞくあなたを神様と呼んですがってなじる人達 (田丸まひる)
posted by あや at 17:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[鑑賞]001:始

半分過ぎたら鑑賞はじめよう、と思ってたのではじめる。
といっても特にコメントを書くわけでもなく、好きな歌をひっそりと集めるだけ。
失礼ながら、作者のお名前は敬称略にさせていただきます。

始まるか始まらぬのか分からない人の隣で頷いている (まかしきよう)

目覚ましのベルで始まる僕たちの新しい今日 おはようせかい(犬飼信吾)

しるき君桜の下に頬紅く原始海水の血液の波(黒田康之)

始祖鳥のつばさにふれた金色のチョークの粉がつもる理科室(おとくにすぎな)

ひだまりへおいた物語がひとつ始まるまえに死んでしまった(笹井宏之)
posted by あや at 17:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 題詠100首2007:鑑賞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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